錺 彫金 CAD ジュエリー ガイダンス

彫金ジュエリー情報
04 /25 2017
ワックスモデリング

彫金とは、日本古来より伝わるタガネ等を使用し様々な金属に彫刻を施す技術体系を指しますが、今日に於いては金属の加工技術全般を指す錺(カザリ)と言う言葉を内包し貴金属を加工する技術全般を指す言葉に拡大解釈されました。基本的に彫金を習うと言う意味は、シルバー等の貴金属の角棒や板材を圧延し、それらの材料を糸鋸で切り出しロウ付けや仕上げ等のプロセスを経て様々なジュエリーへと加工する技法を学ぶ事です。シンプルなリングに始まって、ペンダントやブローチにブレスレット等の制作方法を学び、またそれらの応用として複雑な石枠の作成法や高度な石留の技法に和洋彫の技術等も学ぶ事が可能です。

ワックスモデリング2

ワックスモデリングとは本来は歯科用に開発されたカービング(切削加工可能な)ワックスをヤスリやスパチュラ、ワックスペン等で加工して様々なジュエリーのワックス型(もしくは原型)を作る技法の事で、制作されたワックス型は、ロストワックスキャスティング(鋳造)と言う工程を経て、シルバーやその他の貴金属にキャストされますが、そのままの状態では完成品には成りませんのでキャストされた後の貴金属を鏡面に仕上げたり宝石を留めたり、その他表面処理等の技術を含めてのワックスモデリングと言えます。

地金

一般的に販売されているジュエリーには職人や作家さんの手によって一つ一つ手作りされたモノと原型からキャストの工程を経て量産されたモノが有ります。基本的に一点モノの高額商品には手作り品が多かった経緯が有りますが、デジタル技術の普及と共にプロの手作り職人もその数が減少しておりますが、手作りと言う技法を好むジュエリー作家さん達も依然として多く御自分で制作して直接販売されるスタイルが主ですがインターネットや展示会で独自の活動を継続されております。今後の展開として、プロの製造現場にて手作りで商品や原型が作られる事は日本国内では減少すると思えますが、手作り品には手作りの良さが有りますので、その存在そのモノが無くなる事は無いと思われます。

アンティーク1

ジュエリーとは広義の意味に於いては装身具(アクセサリー・パーソナルオーナメント)全般を指す言葉で有り英語圏では、高価な貴金属や宝石を使用した装身具の事をファインジュエリーと呼び比較的安価な材料を使用したモノと区別しております。またインディアン ジュエリーやハワイアン ジュエリー等、特定の地域や民族の冠詞が付くジュエリーもファインジュエリーとは若干異なります。基本的に現代的なファインジュエリーの雛形の多くは、1900年代のヨーロッパ、特にフランスで創出され今日に伝わる技法やデザインの多くは、その時代に構築され第二次世界大戦等を挟み一部の特権階級だけのシンボル的存在だったモノが広く一般にも広まり有る意味に於いては、当時のファインジュエリーのリバイバルと言う形態にて現代のジュエリーシーンを形成しております。

罪罰

ジュエリーCADとは一般的に 3DCAD と呼ばれる立体物を設計(デザイン)するソフトを使用して、ジュエリーやアクセサリーの立体データを作成するデジタル技術を指しますが、今日ではポリゴンソフトと呼ばれる 3DCG 系のソフトを使って具象系の作品を作る事も広義の意味に於いて含まれます。ジュエリー CAD の利点としては、手作業では困難な複雑で正確(微細)な造形が可能で手作業の何倍もの数量が作れる点で、それらのデータを造形機(3Dプリンタ)で出力する事により容易に量産出来る事ですが、その後のプロセスに於いて切削されたりキャストされますので、ワックスモデリングと同様に今日の技術水準ではアナログ(手作業)での工程も造形後には一部必要とされます。

ライノセラス

ライノセラスは工業や産業の現場では補助的に使われる事の多い 3DCAD ですがジュエリーシーンに於いては日本を含む全世界で最も使われているソフトとも言えます。また価格に対する性能と言ったコストパフォーマンスに優れ熟練すれば、このソフト一つでどの様なジュエリーでも制作可能と思えます。しかし、その汎用性故に若干難解で覚えるべき操作も多数有りまして習得にはそれなりの期間が必要なソフトとも言えますが、一度このソフトに馴染んでしまえば自分の手足の様にダイレクトにモデリング出来るソフトとも言え、ジュエリー制作の現場ではアマチュアからプロまで幅広く使われております。

スリーデザイン

3DESIGN CAD はジュエリー制作者やジュエリーデザイナーの為に開発されたソフトで一般的に難解とされる 3DCAD をその操作も含め誰にでも分かり易く簡略化したソフトとも言えます。このソフトの中には立体物をモデリングするモジュールとジュエリー的な加工を行うそれに簡易版ながらポリゴンを編集する機能も有り出来上がった作品をリアルに表現する為のレンダリング機能が同梱され分かり易いインターフェイスにより習得への時間を短縮出来、このソフト一つで、デジタル作業の多くを完結出来ます。

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彫金に使われる道具や工具類

彫金ジュエリー情報
04 /04 2017
木台

金床付きの木台です。サイズ的には色々と有りますが必ずしも必要な道具では有りませんが貴金属を叩いて伸ばしたり変形させる時には重宝します。

ローラー

ローラーと呼ばれる工具ですが、主に貴金属を圧延したり角棒に伸ばすのに必要なモノです。ご自分で地金を溶解され手作りを主とする人にとっては必要なモノですがワックス主体の方ならば、さほど必要ないと思えます。

アンビル

金床、アンビル、サイコロなど呼び名は様々有りますが地金を変形加工したり叩き伸ばすのに必要な道具です。加工時には強い衝撃や音が派生しますので出来れば木台の上での作業が望ましいです。

ピンセット

ピンセットには酸洗いに使用する長いモノから石留めや細かなパーツを掴む為の短いモノ、中には耐熱性のモノまで多種存在します。また石留め時には小さなプライヤーをピンセット的に使用する事も有ります。

ハンドバイス

木万力、手万力、ハンドバイスと呼ばれる道具ですが各種板材に角棒やリング形状に鑢(ヤスリ)を掛ける時に有ると便利です。

糸鋸

糸鋸には国内外に様々なメーカーが存在しますが色々と試してみて自分に合ったモノを選ぶのも重要な事です。

鑢

ヤスリには国産のも有ればヨーロッパ製のモノも有りますが、高価なモノ程切れが良く長持ちする傾向に有ると思えます。

プライヤー

ニッパーやプライヤーには様々な種類が有りますが、後に加工し易い国産品に対して欧米のモノは加工せずに、そのまま使うモノが多数を占めます。

リューター

リューターにも様々な種類が有りますが、これ一つで切削加工、磨き等を行う事が出来るので、予算に応じて一つは持つべき工具とも言えます。

シリコン

リューターに装着して使用する先端ツールで主に研磨に用いるモノですが様々な種類が有りまして画像のは代表的なシリコンポイントとセラミックです。

カッター

カッティングバー、もしくはカッターと呼ばれる先端ツールですが主に石留に使われるツールでヨーロッパ製が多く、その種類は用途に応じて多種有ります。

ブローパイプ

画像はブローパイプと呼ばれるバーナーですが、プロの使う酸素式のトーチからカセット式の簡易なモノまで様々な種類が有りますがロウ付けやなましには必要な道具なので手作りを主体とするなら一種類は持つ必要が有ると思います。

空け型

主にゴールドやシルバー等の溶解した地金の空型です。形状的には縦型のモノと横置きのモノが有りますが地金の溶解をされる方には必要な道具です。

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MOJ

1980年代の4年間、アメリカのジュエリースクールへ留学。日本に帰国後、宝飾品卸、ドメスティックブランド、ジュエリーショップ等で10年間の実務経験を積む。1999年に彫金教室を立ち上げる。その後にジュエリー CAD の探求に取り組み2008年にデジタル技術を用いてジュエリーやシルバーアクセサリーの OEM を請け負う株式会社を起業。2017年のネットショップオープンを目標に社長と二人で日々奮闘しております。(^^♪